当博物館は1950年(昭和25年)に設立された財団法人がもととなっています。その歴史は70年と長いものです。設立当初の理想は地域の文化振興に役立ちたいというものでした。もちろんそれはいまでも変わりません。“地域の文化に役立つ”というのはどういう意味でしょうか。文化や歴史の保存、継承というのはひとつの大きな役割です。それは博物館の第一義的な意味だとも考えています。
それに加えて当博物館が「庄内地域の応接室」になれたらうれしいと考えています。ここにくれば、庄内の歴史も文化もわかる。さらにいえば、現在どこにどんなものがあるのか、どう歴史が反映されているかといったことを内にも外にも発信し、地域の個性を紹介できればと考えています。庄内は自然も食も多くのバリエーションがあります。それと同じように文化や歴史にもたくさんの側面があります。資料を活かして理解を深め、地域の特色を“積極的に保存”できればと思います。この仕事に興味のある方がいればぜひいっしょに仕事ができればと考えています。