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TSK株式会社 / システムエンジニア職

インタビュー記事

更新日 : 2023年04月05日

TSK株式会社は、物流の包装・マテハン・システムをトータルコーディネートできる技術の会社。TSKの頭文字を取った「とってもすてきな会社」がキャッチコピーだが、これは決して誇張ではない。事業内容、ビジネスモデル、会社の風土、福利厚生、どれをとっても、日本最高レベルの会社である。

 

今回はそれぞれ新卒、中途で入社を決めた女性社員2人のインタビューをお届けする。

 

管理本部情報システム課

亀山千尋

2005年新卒入社

 

ロジスティクス課

中井百恵

2021年中途入社

 

TSK株式会社 事業概要

TSKの事業内容は「現場の物流デザイン」。クラフト紙袋の製造で創業以来、物流包装、マテハン機器の設計、およびロジスティクス支援を軸に、お客様の物流最適化の一翼を担っている。スピード対応と改善社風でお客様の期待を超える提案ができることが強みだ。

 

TSKの大きな特徴に「KAIZEN」がある。社員主導での改善活動は、18年連続で年間2000件以上も実施されているというから驚きだ。

 

社員がやりがいをもって働けるようにしたい。そんな思いから高木悦郎会長が開始したKAIZEN活動。1人あたり月4件という厳しめのノルマだが、どんなに小さな取り組みや複数人での活動もOK。優秀なものは毎月表彰され、少額だが報奨金も出るので、社員のモチベーションにつながっている。

 

KAIZENで培った課題解決力は事業にも活かされている。2021年に実施したお客様アンケートでは、「提案力」で高い評価を得た。グッドパッケージング賞の18年連続受賞、新型コロナウイルス感染拡大を受けてのフェイスガードやパーテーションの開発など、いまや自分たちの創意工夫を発揮するKAIZENは、会社の大きな特徴となっている。

 

近年は、働き方にもその輪が広がってきた。心理的安全性を重視し、新卒だけでなく中途社員にも1年間のメンターがつく。上司との定期的な1on1ミーティングや、外部カウンセラーへのお悩み相談室など、社員が1人で悩みを抱え込まない職場環境を目指している。ほかにも、1時間単位の有給制度や、マネージャー層のコミュニケーション研修など、さまざまな働き方改革プロジェクトが進行中だ。

 

現在83周年を迎えているTSK株式会社。100周年には、リアルな現場課題を解決する「KAIZENカンパニー」を目指しているという。「変わり続ける」ことを変えないTSKが、これからどんな変化をしていくのか、今後の成長に期待だ。

 

会長の人柄に魅了されて入社

 

経歴や立場を問わず、さまざまな人材が活躍するTSK。その秘訣はどこにあるのか、2人の女性社員の声から紐解いてみよう。

 

社内の情報システムを担当する亀山は、富山県出身で茨城大学工学部に進学。就職活動では漠然と富山に戻りたいと考えていたという。そこで、東京で開催されたUターン就職フォーラムに参加。そこで社長(現会長)の高木と出会った。

 

 

「会長の人柄がすごく素敵で。ほかの会社はどこか壁があるような感じでしたが、TSKは当時学生である私にもフランクに話しかけてくれて。社員のことをよく考えていると聞いて、すてきな会社だなと感じました。内定をもらって、実際に工場を見学したときもとてもアットホームでした。イメージ通りの会社だったので、入社を決めました」

 

中井は前職では、工場で部品の検査を担当していた。顕微鏡を8時間ずっと覗き続けなければならず目の疲れが深刻な上、雇用形態も正社員ではない。当時、35歳で子どももいる。体力的にも長く続けられる会社に転職したいと考えた。

 

しかし、現実は甘くなかった。当時はコロナ禍。求人数がただでさえ少ない上、35歳子持ちでは書類選考で落とされることも多かった。そんなとき、TSKから1次面接の案内が届いた。意を決して行ってみると、そこに座っていたのはなんと社長(現会長)だった。

 

 

「いきなり最終面接みたいな場で、すごくびっくりしました。会長と話してみると、私の実家が飲食店で商売人の娘であることにすごく興味をもってもらえて。私は資格もなければ35歳で、キャリアもないのに、生い立ちの部分から気質をみて、褒めてくださったんです。本当に嬉しかったし、自分を必要としてくれる会社で働きたいと思いましたね」

 

中井の現在の仕事は、ピッキング作業。工場で、お客様の欲しい製品を払い出し、その製品を管理する。当時はまったくの未経験での入社だったが、2年経った今では課の正社員として派遣社員のメンバーに教える立場に。着実にキャリアを積み上げている。

 

 

社員の提案から業務をKAIZEN

 

亀山が所属する情報システム課は、TSKの肝であるKAIZENを体現するような部署だ。現場やスタッフ部門がより働きやすいように、企画からプログラミングまで一気通貫でシステムを実装している。

 

過去には、中井が発案したシステムの構築案件もあったという。中井はその経緯について次のように語る。

 

「ロジスティクス課では、派遣社員に教える時間がすごく手間となっていました。そこでシステムの力で改善できないかと考えて。私から亀山さんに文章や写真をつけて、タブレットでマニュアル化できないかと相談してみたんです」

 

依頼が来て、亀山はどのように対応したのだろうか。

 

「依頼の際、皆さん自分なりにベストを考えてくださいますが、それが会社全体からみたときにベストな選択肢とは限らない場合があります。そのため、最終的になにがしたくてそのKAIZENが必要なのかは必ず聞くようにしていますね。ときには私から提案することもあります」

 

そうやってお互いにディスカッションして細かい要素を確定させ、システムができあがる。現在、新システムを活用している中井は満足げな表情を浮かべる。

 

「亀山さんに相談して本当に良かった。タブレットにありとあらゆる製品のマニュアルが入っているので、私が直接教えなくてもよくなったんです。今までは何度も教えていたのが、タブレットの使い方を一度教えるだけで済むので、とても助かっていますね」

 

このように、社内のKAIZENにおける柱となっている亀山。自分の仕事のやりがいをこう語る。

 

「自分が作ったものが動いているのが見えるのは、とても嬉しいですね。良い結果も悪い結果もすべて把握して、それをもとにもっとよりよいものをつくることができます。作業しやすくなったという声がもらえると、やる気につながります」

 

 

 

時短しながら管理職!?中途2年目でもプロジェクトを主導!?

 

2人はそれぞれ2児の母でもある。特に亀山は、2022年より管理職に。仕事と子育ての両立はどうしているのだろうか。

 

 

「時短勤務を利用しており、9時から16時まで働いています。課長に任命されたときは、時短の自分ができるかとても不安でした。優先順位をつけながら、1人で仕事をせずにチームで仕事をする意識で取り組んでいます」

 

管理職へのキャリアアップについては、会社からのフォローもあった。外部のリーダー研修に手を挙げれば自由に行ける風土があり、1泊2日で参加したこともあるという。

 

「同時期に課長になった女性が3人いて、TSKからは女性3人で研修に行ったんです。注目を浴びていましたね(笑)」

 

女性社員が活躍しているTSK。中井も子育てのしやすさには太鼓判を押す。

 

 

 

「急に休んだらなにか言われるかもとか、そんな心配は全くないですね。実は私自身も、子育て中の社員を支援するプロジェクトを進めています。2022年、夏休みに子連れ出勤をしました。私含め2~3家族が参加しました。

 

非常に良い機会になりましたね。実際に私が働いているところを見せてあげたのですが、すごく興味を持ってくれて。ほかにも、社員とラジオ体操をしたり、ほかの子どもたちと交流したり、楽しい機会になったようです。やってよかったなと思いました。息子は、『次いつあるの?』と言っていて。今年も企画する予定です」

 

このプロジェクトには亀山も興味津々。今後はもっと参加者が増えていくだろう。

 

最後に、2人に今後の展望をお聞きした。

 

亀山「課長になったので、人間的にも大きく成長したいですね。システムにはどんどん新しい技術が生まれてきます。今まで通りだけではKAIZENは進まないため、これからも学んでいきます。日々、勉強ですね」

 

中井「今、プロジェクトのリーダーを任されています。今まではほかのメンバーとプロジェクトをご一緒したことがあっても、主導したことはありませんでした。やっぱり人を巻き込むのは難しいと実感しています。今後は周りにいかに働きかけるかについても意識していきたいですね」

 

終始、いきいきとした姿を見せた亀山と中井。TSKが、そのキャッチコピーの通り、とってもすてきな会社であることがよく分かるインタビューとなった。